ビルガンジー・ヘルスキャンプ報告

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◆ 2010年 夏 ビルガンジー・ヘルスキャンプ報告

 過去70回以上のヘルスキャンプ(以下HCと表示)を実施し、それぞれの地域で、感動的な出会い、劇的な回復、マオイストの活動が激しくなり、途中で中止せざるを得ない状況等々、数々のドラマがあり、70回を機会に一度は終了宣言をだしました。
それがなぜまた再開することになったかと言えば、、、、過去に参加された参加者からの「要望」と、新たに、HCにぜひ参加したいという鍼灸学校の学生さんの声をいただくと同時に、ようやくこの国に鍼灸按摩が普及し、地方都市などでも「鍼は効く、お灸は身体がぽかぽかする、あんまやマッサージで手足が動くようになった」などの声と共に、開催を希望するところが多くなったことで昨年から再びHCを実施しはじめました。
HC実施期間はわずか7日間ですが、候補地選びに始まり、会場となる場所の確認と下見、7日間早朝から昼過ぎまでHC開場を手伝ってくれる地元ボランティア探し(このボランティア如何でスムーズに治療が出来、またカルテの記入は英語なので少なくとも高校以上の学歴のある人が望ましい)、日本から参加いただく鍼灸師や学生の募集、ネパール人鍼灸師やアシスタントの手配、地方へ行く場合の宿泊施設や車の手配など準備に数ヶ月を要します。
昨年は「ネパール赤十字ポカラ支部」が開場の手配、ボランティアスタッフの手配、会場提供など全面的に協力していただき、参加者全員、アンナプルナ、ダウラギリ、マチャプチャレなどの見える会場に満足していただきました。
今年は「ネパール赤十字ビルガンジ支部」が早くから名乗りを上げ「ぜひビルガンジー」で開催して欲しいとの要望で早い段階で赤十字カトマンズ支部から連絡をいただき、スタッフの誰も行ったことのない南ネパール、ビルガンジーでの開催となりました。
「ビルガンジー=インドの近く」ほどの知識しかなく、開催を決めてから私が1回、スタッフのイスワルさんが2度調査に出かけました。
路線バスやチャーターバス、車は比較的道路事情がよく、途中で食事やトイレのある道路を行きますが、私たちは40キロほど近道になる山道を走りました。本線を走ると8-10時間かかりますが、近道は5-6時間でビルガンジー。ただし誰にでもお勧めできる道ではありません。私は帰りついたとき、車から降りることが困難なほど足腰が痛く、若いドライバーも数日間腰痛でした。
募集時点では往路バス、復路飛行機の予定でしたが、参加者決定後に往復とも飛行機にしましたが、この選択は正解でした。最終日をカトマンズで自由に過ごしていただき、ヨガ教室に参加した人、パタンなどの観光地を回った人、タメルへお土産探しに出かけた人などさまざまでしたが、5日間の激闘?と選択肢の少ない食事、これと言って見るものがない土地での5日間は、今まで以上の団結力と親愛感が生まれ、私にとっても忘れられないHCとなりました。
今も毎日「yamaさん、レポート呈出終わったかな」「aiさん、また遠くへ派遣され、当分会えないな」「hiroさん、まもなく国試、合格の祝杯を」「kuma先生はチロリと何してるでしょう?」「泣き虫カオリン、ikumiはますます元気」「nanakoも札幌で奮闘中」「zamieもyasukoさんも元気そう」「メロナム、ユータホ、はケニア希望、ケニアでのHCは無理」「香さんは帰国後も事務処理や私の無理難題を聞いて処理してくれる」「おっとりお恵さんが無事インド、マザーテレサハウスから帰国、やったねー」と思い出すたびに胸が熱くなり、涙ぐんでしまうほどの忘れられないキャンプとなりました。患者総数も過去最高の3,656名でした。
このように一度は終了したHCですが沢山の方々(患者、主催者、参加者)の要望と温かいご声援、ご支援で再び復活させていただくことが出来たことを心からうれしく、深く深く感謝申し上げ報告とさせていただきます。

 

開催期間:      平成22年8月16日~8月20日(5日間)

開催場所:      ビルガンジー ヒンデウー教寺院内

鍼 灸 師:      日本人 10名 ネパール人5名

現地ボランティア: ネパール人延べ60名余

患 者 数:     新 患 者  1,111名(男子551名、女子565名、子供13名)
旧 患 者 2,545 名
患者総数 3,656名

報告:畑 美奈栄